ビザ料金値上げ:英国、オーストラリア、EUがインド人の渡航予算を厳格化へ

ビザ代が高騰する中、インド人旅行者は前もって計画を立て、それに応じて予算を組まなければならない。

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2025年4月より、オーストラリア、EU、英国に向かうインド人のビザ料金が値上げされる。全体として、これらの変更は学生、旅行者、労働者に影響する。その結果、13%に達する値上げは、多くのインド人旅行者の予算を圧迫するだろう。

カテゴリーを超えたビザ手数料値上げ

英国政府は、短期ビザ、学生ビザ、就労ビザの各カテゴリーのビザ料金を改定した。例えば、6ヶ月の観光ビザの料金は、115英ポンドから127英ポンドとなる。同様に、2年ビザは432英ポンドから475英ポンドに値上げされる。

また、5年ビザや10年ビザも急上昇している。5年ビザは771英ポンドから848英ポンド。一方、10年のオプションは963英ポンドから1,059英ポンドになる。

一方、学生ビザ申請者は490英ポンドから524英ポンドのビザ料を支払わなければならない。同様に、小児学生ビザ申請者も同じ料金を支払わなければならない。さらに、短期就学ビザ(6ヶ月から11ヶ月)は200ポンドから214ポンドとなった。

就労ビザも高くなった。熟練労働者ビザ(最長3年)は769英ポンドで、719英ポンドから上昇した。さらに、イノベーター・ファウンダー・ビザは1,191英ポンドから1,274英ポンドとなる。

重要なのは、スポンサー料も上がったことだ。スポンサーシップ証明書は現在525英ポンドで、以前の239英ポンドの2倍以上である。大企業はスポンサーライセンスに1,579英ポンドを支払う。一方、小企業と慈善団体は536英ポンドから574英ポンドを支払う。

オーストラリア、ビザ費用を値上げへ

一方、オーストラリアも留学生に影響を与える変更を導入した。2025年以降、主要大学はインド人学生の授業料を値上げする。

例えば、工学系の学位は、年間56,480豪ドル と、数千ドル高くなる。これに対応して、これらの学費値上げは、大学運営費の上昇を反映している。

さらに、生活費や保険料が高くなるため、インド人にとってオーストラリア留学はさらに費用がかさむ可能性があります。したがって、留学生は事前に十分な準備をする必要があります。

EUのETIASに旅費が追加される

欧州連合(EU)は、新しい欧州渡航情報・認証システム(ETIAS)を2026年後半までに開始する。このシステムは、インドを含むビザ免除国からの旅行者を対象としている。

ETIAS申請は3年間有効である。さらに、EUは2025年10月に自動出入国システム(EES)の早期導入を計画している。

このデジタル・システムは、国境での手動のパスポート・スタンプをバイオメトリック・スキャンに置き換えるものである。その結果、EU域内の移動はより合理化されるが、料金も高くなる。

ビザ手数料予算の増額

インド人学生、労働者、観光客は、海外旅行を計画する際、こうした費用の上昇を考慮する必要が出てくる。特に、ビザ料金の上昇は、英国やオーストラリアといった人気の渡航先への申請に影響を及ぼす可能性がある。

同様に、EUにおける新たな手数料やデジタルシステムの導入により、渡航計画が遅れる可能性がある。その結果、多くのインド人は旅行のスケジュールを再考したり、別の国を選んだりするかもしれない。

さらに、ビザ、授業料、生活費などの経済的負担が重なると、中所得層が海外教育を受けることを躊躇する可能性もある。

前もって計画を立て、不測の事態を避ける

土壇場でのショックを避けるために、海外で学んだり働いたりする予定のインド人は、慎重に予算を立てなければならない。それに応じて、最新のビザ費用を知ることは不可欠である。

そのため、出願前には必ず政府の公式ウェブサイトをチェックすること。学費の値上げにもかかわらず、国際的な教育とキャリアは、適切な計画を立てれば実現可能であることに変わりはない。

要するに、2025年の海外渡航費高騰を乗り切るには、早めの準備がカギとなる。

イメージ:freepik

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