カザフスタン、シェンゲンビザ申請数で世界16位に上昇

カザフスタンは2024年のシェンゲンビザ申請数で世界16位、17万9000件超。渡航先のトップはドイツだった。

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カザフスタンは、2024年のシェンゲンビザ申請総数が179,446件となり、世界第16位に浮上した。シェンゲンビザインフォの報告によると、これは2023年から12.8%の急増となった。

カザフスタン人によるシェンゲンビザ申請数は2024年に10年ぶりの高水準に達し、18万件近くが申請された」と『アスタナ・タイムズ』紙は報じている。

カザフスタンでビザが急増

一般的に、カザフスタン全土でヨーロッパ旅行の需要が急増している。特に、旅行者はシェンゲン圏での観光、学術プログラム、ビジネスチャンスを求めている。

その結果、カザフスタンは2024年の世界のシェンゲンビザ申請数の1.54%を占めた。この割合は、中央アジアの近隣諸国を上回っている。

ウズベキスタンは58,700件、キルギスタンは28,000件を申請した。一方、トルクメニスタンは7,800件、タジキスタンは4,000件の申請を行った。

ドイツがトップ

ドイツはカザフスタンから45,094件(全体の約25%)の申請を受けた。そのため、カザフスタン人にとって、ドイツはヨーロッパでトップの旅行先となった。

イタリアは全体の約15%を占め、スペインは13%を集めた。対照的に、オランダではカザフスタンからのビザ申請はわずか20件だった。

一方、チェコ(11,000人)、ハンガリー(13,000人)、ギリシャ(9,000人)などは中位の旅行先であった。対照的に、オーストリア(5,000人)、ブルガリア(6,000人)、リトアニア(8,000人)といった国々は、シェンゲンビザ申請が最も少なかった。

明らかに、旅行者はヨーロッパで学業や経済的な機会に恵まれた国を好んでいる。

一方、カザフスタンも2023年に8.99%という高いシェンゲン査証却下率を受けた。この数字は、カザフスタンが近年最も高い拒否率を示していることを示している。

カザフスタンとEUの関係

カザフスタンの申請急増は、COVID後の着実な回復の一環である。国際旅行が再開されて以来、欧州ビザの需要は毎年増加している。

さらに、EUとカザフスタンの関係における最近の進展は、将来のビザ手続きを合理化する可能性がある。

2025年4月、欧州理事会はカザフスタンとのビザ円滑化協定の交渉を委任することを承認した。この協定は、手数料を引き下げ、待ち時間を短縮し、数次ビザを認めるものである。

なぜスパイクなのか?

この増加にはいくつかの要因がある。第一に、カザフ人観光客はパンデミック後のヨーロッパを探索したがっている。第二に、特にドイツとの経済的なつながりが強まっていることが、ビジネス旅行に拍車をかけている。

さらに、ヨーロッパは、高等教育や国際的なキャリアを求めるカザフスタンの学生にとって、依然としてトップの目的地である。

実際、改革が進まない限り、大量の書類を処理することは、大使館の処理能力を脅かすことになりかねない。

カザフスタン旅行の見通し

EUとカザフスタンの交渉が成功すれば、カザフスタン国民にとって旅行がより簡単に、より手頃な価格でできるようになるかもしれない。

それは双方に利益をもたらすだろう。カザフスタンは重要なパートナーとの関係を深めることができる。さらに、ビザルールが簡素化されれば、初めてビザを申請する旅行者が増えるかもしれない。

その結果、カザフスタンは世界ランキングで上昇を続けるかもしれない。さらに将来のデータでは、シェンゲンビザの発給国トップ10に入る可能性さえある。

結論

カザフスタンのヨーロッパへの関心の高まりは、中央アジア全体の旅行トレンドを再構築している。179,000件を超えるシェンゲンビザ申請により、カザフスタンは現在、世界で最も活発なアウトバウンド市場のひとつとなっている。

現在の勢いが続けば、2025年には新記録を樹立する可能性がある。

撮影 アンサール建築設計事務所について アンスプラッシュ

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